
I DONT KNOW HOW BUT THEY FOUND ME 「1981 Extended Play」
リリース:2018/11/9
約16分
1. Introduction
2. Choke
3. Social Climb
4. Bleed Magic
5. Absinthe
6. Do It All The Time
またも前回から大きく間を空け、アルバム紹介第三弾。
今回はサクッと聴けるEPを。
概要
ご紹介するのはアメリカ・ユタ州を拠点とする2ピースバンド、「I DONT KNOW HOW BUT THEY FOUND ME」( 通称:iDKHOW) と、彼らが2018年にリリースした6曲入りのEP、「1981 Extended Play」。
(ちなみにDONTは誤記ではありません)

左からベースボーカルのダロン・ウィークス(Dallon Weekes)、ドラムのライアン・シーマン(Ryan Seaman)。
ボーカルのダロンは2023年に解散した人気バンド、Panic At the Disco!の元メンバーでもあります。
非常に長いバンド名が特徴ですが、直訳すると「皆がどうやって自分たちを見つけたのかわからない」、
意訳すると「なんだか知らんが見つかった」「どうやら見つかってしまったようだ」といったところでしょうか。
彼らを知ったのはこちらのMV。
50〜60年代風のレトロな雰囲気がナイスな映像と、アナログ感を醸しつつタイトなサウンドに心惹かれました。
他のMVでもアナログ感を押し出したものが多く、このバンドのテーマのようです。
ピックアップ
3. Social Climb
シンセウェイヴを思わせる、レトロなシンセサイザーから始まるスローなナンバー。
手数の多いドラムと共に、気だるげでセクシーなボーカルが響きます。
「social climber」という言葉があり、上流階級にへつらい取り入ろうとする者を揶揄する意味だとか。
確かにMVもそんな感じですね。
4. Bleed Magic
当EPで最もアップテンポなナンバー。
途中までTwo Door Cinema Clubを彷彿させるような疾走感で進みますが、後半はガラリと変わり電子音主体のインストゥルメンタルに。
どこかレトロ感あふれる物悲しい音色が流れます。
6. Do It All The Time
概要でもMVを紹介した楽曲。本EPのリードトラックとなります。
軽快な四つ打ちドラム、レトロシンセ、小気味良いカッティングギター、どこか人を食ったかのようなボーカルと、iDKHOWを象徴する曲だと思っています。
また1曲目「Introduction」の冒頭にカセットテープを入れる音、この曲の最後にそれを取り出す音(多分)が入っており、やはり当バンドがレトロ感を重要なファクターとしていることを窺わせます。