作曲:Z.I.M.A.
編曲:Z.I.M.A.
制作年:2020年
使用ソフト:Logic Pro X
概要
読み方は「はくとうしぐれ」。
「夕立の後、雨に濡れた街角を夕陽が照らしている様子」をイメージしたタイトルです。
実際にこのような言葉があるわけではなく、造語です。
楽曲自体はLogic Pro導入前から存在していて、その時は無料ソフト「Traktion」で制作しました。
楽器などの音源プラグインも全てフリーのものを使用していました。
薄橙時雨:旧版
キーもCだったものがG♭に。
個人的に気に入っていた曲なので、Logic Pro導入後、作業環境にも慣れてきたところでリメイクしようと思い至りました。
チェックポイント
【1】曲調の変遷
初期の段階ではもっと静かでヨレた感じ、いわゆる「ローファイヒップホップ」的な物を想定していました。アレンジを進めていくうちに、徐々にアップテンポに寄って行ってしまいましたが笑
イントロ(0:00〜)とCメロ(3:05〜)の雰囲気は、その時の名残です。
【2】コード進行
サビのコード進行は「Ⅳmaj7→Ⅲ7→Ⅵm7→Ⅰ7」。
いわゆる「Just the two of us進行」「丸ノ内進行」というやつです。
昨今では聴かない機会が無いくらいに、定番かつ人気のコード進行です。
自分でもコレを使った曲を作ってみたい、というのがそもそもの始まり。
まずサビにこのコード進行を配置し、そこから広げていった記憶があります。
【3】プラグイン「vinyl」
【1】でも少し触れましたが、イントロとCメロで少しローファイな雰囲気になっています。
これはプラグイン「Vinyl(ヴァイナル)」を使用しており、「古びて擦り切れたレコードのような音質効果」を演出することができます。
音質の変化だけでなく、どこかノスタルジックな気持ちにさせてくれる名プラグインです。
【4】制作にあたり影響を受けたアーティスト、楽曲
曲調面では、コード進行でも触れたように、椎名林檎氏の「丸ノ内サディスティック」。
また、Youtubeにアップされているような、「ローファイヒップホップ・ジャズホップ系音楽詰め合わせ動画」も当時よく聴いていたので、それらの影響も大きいです。
ドラムなどのリズム面では、兄弟DJデュオのDisclosureの楽曲を参考にしました。
特にクラップのリバーブ感は、ファーストアルバム収録の「Latch(feat. Sam Smith)」を聴きながら調整したのを覚えています。