この記事はこんな方におすすめ!
・作曲に行き詰まりを感じている
・DTM作業にマンネリを感じている
・新しいアイデアが欲しい!
DTMを始めたばかりのあなた。基本的な操作を覚え、いざ作曲!
最初のうちは全てが新鮮で、ただ音を出して並べるだけでも楽しいと思います。
しかし、ある程度慣れてきた頃に問題が。
「アイデアが出てこない…」
「アレンジがワンパターンな気がする…」
「もっとテクニックの引き出しを増やしたい…」
「上手くいかなくてモチベーションが上がらない…」
誰もが一度は壁にぶつかります。そこで諦めないために取るべき行動、上達のコツをご紹介します。
目次
【1】DTMを「習慣化」しよう

みなさんDTMでパソコンに向かう時間と頻度はどのくらいでしょうか?
「平日は仕事で忙しいので全く触らず、休日時間のある日にまとめてやろう!」そんな方は多いと思います。しかし、それだと思ったような成長は見込めないでしょう。
人間、時間が空くと一生懸命学んだことも忘れてしまいます。余裕のある時にまとめてではなく、毎日5分でも良いので少しづつ積み重ねていく方が確実に身に付きます。「習慣化」「歯磨き化」と呼ばれる考え方です。
また、間隔を空けすぎるといざ再開する時腰が重くなってしまいがちになるので、モチベーションの持続にもつながります。
・1日5分の作業を一週間続ける
↓
・達成できたら10分に増やし一週間続ける
↓
・達成できたら15分に増やし一週間…
このようなルーティーンを組めば、自ずとDTMが生活の一部となっていき、かつ向かう時間も増えていくでしょう。
一度の時間が短くても、毎日積み重なればそれは大きな山となり、糧となります。
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【歯磨き化】DTMを習慣化しよう!【1日5分から】
【2】DTMスクールに通う

何事にも習い事教室やスクールが存在する昨今、DTMも例外ではありません。
DTMスクールに通ってレッスンを受けてみるのも手でしょう。
プロの技術を吸収でき、自分だけでは気づけない観点で指導してもらえるので、大きな成長が期待できます。
事実、私もスクールで指導を受けることで、短時間で作曲スキルを向上させることができました。
これが完全独学だったら、成長スピードは鈍化、最悪の場合DTMを辞めていたかもしれません。
関連記事
DTMを始めるにあたり、スクールに通うべき理由〜メリット&デメリット〜
【3】既存の楽曲を真似、コピーしてみる

巷で流れている人気の曲、ヒットソング、自分が好きな曲等をコピーしてみる方法。
・コード進行を調べ、DAWに打ち込む
・歌メロを聴いて打ち込んでみる
・市販の楽譜を購入し、書いてある通りに打ち込む
・ミキシングの際、PAN振りや音量バランスをそっくり再現してみる
などなど…
いきなり完コピを目指すのではなく、コード進行のみやドラムのパターンなどわかりやすい部分から手をつけるのが良いでしょう。
コピーをすることで楽曲がどのように構成されているか分析でき、またヒットソングなどはコード進行等美味しい要素がたっぷり詰まっているので、今後の曲作りに大いに役立ちます。
私も「フルコーラス完コピ」を何度か行ったことがあります。それも楽譜などを見ずに再現する、いわゆる耳コピです。
初めは一曲コピーするのに半月もかかっていましたが、繰り返すうちにコツやパターンを把握。
今では1日で仕上げることが可能になりました。
【4】聴く音楽の幅を広げる

みなさん各々好きなミュージシャン、ジャンルがあると思います。ご自身で作る曲も、自然とそれに近い雰囲気のものが多いのではないでしょうか。
ただ、似通ったタイプの曲ばかりを作っていると、そのうち飽きが来たり、現時点で持っているアイデアが出尽くしてしまったりと、行き詰まりを感じる瞬間があると思います。
そんな時は、思い切って全く馴染みのないジャンルの曲を聴き始めるというのも手です。
ロックばかり聴いてきた人はヒップホップを、逆にヒップホップが好きな人はヘビーメタルを…というように、あえて正反対に位置するような音楽を選ぶと面白いのではないでしょうか。
今まで自分が通ってこなかったジャンルから、意外なインスピレーションを受けるかもしれません。
現在は月額制音楽配信サービスが盛んなので、色々なジャンルに簡単に触れられる、嬉しい時代になっています。
ちなみに私のお薦めは、「名前も初めて聞くような国のヒットチャートをチェックする」こと。
特に中央アジア、アフリカ諸国やカリブ海など、日本人にとって馴染みが薄ければ薄いほど良し笑
国ごとにどんな曲が好まれているのかもある程度知ることができ、とても興味深いです。
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【5】コメントをもらえるサイトに楽曲をアップロードしてみる

楽曲制作をする理由は人それぞれありますが、「人に聴いてもらうため」に作っている方がほとんどだと思われます。
楽曲に対して直接感想をもらえるウェブサイトにアップロードし、反応を伺ってみるのはどうでしょうか。
コメント欄のある代表的なウェブサイト
・youtube
・ニコニコ動画
・soundcloud
・nana
など…
ウェブにアップロードすることで、誰かがあなたの作品を聴き、気に入ってファンになってくれるかもしれません。もしくは逆に厳しい評価を下され、自分ではわからなかった弱点に気付かされることも。どちらにしろ次の目標へのモチベーションにつながる大事な反応です。
「誰かに聴いてもらいリアクションを得る」ことこそ、音楽制作の一番の醍醐味といっても過言ではないでしょう。
ちなみに、「反応が返ってくること(特にオリジナル作品)」に過度な期待は禁物です。
「歌ってみた」や「演奏してみた」等、元ネタがある物は検索にも引っかかりやすく可能性はまだ高い。
しかしオリジナルとなると格段に反応は悪くなります。知らないものをわざわざ聴いてくれる人はとても少ないのです。
「カバー曲は10,000回以上再生されたのに、オリジナル曲は100回未満」というのもザラです。泣きたくなりますね。
それでも継続&数を増やすことが大事。例えば、あなたの楽曲の一つが何かのきっかけで大きく再生数を増やしたとします。
もしその時点で他の楽曲もアップロードされていれば、ついでに聴かれる可能性は飛躍的に高まります。「とっかかり」が出来たわけですから。
「ヒット曲を出したアーティストの過去作も聴かれるようになる」あの現象です。
ファンを増やす、格好のチャンスです。
逆に、曲数が乏しいとそこで聴き手の興味は止まってしまう確率が高い。いわゆる「一発屋」ですね。
弾数はあるに越したことはないでしょう。
【6】楽器を練習する

DAWでの打ち込みだけでなく、実際の楽器を手にとって演奏、練習してみるのも手です。
各楽器のフレーズを考えるときの参考になりますし、上達すればレコーディングも可能になります。
特に打ち込みで表現するのが他の楽器より難しいとされるギターは重宝するのではないかと思います。事実、他のパートは打ち込みでも、ギターだけは生演奏という作曲家の方が多い傾向にあります。
他にもピアノならコード配置のバリエーションを、ドラムならどのパーツがどのタイミングで鳴っているかなど、実際に演奏してみないとわからないことを知れる絶好の機会です。
住居の都合で家で楽器が演奏できないという方は、リハーサルスタジオを借りる方法もあります。
大抵のスタジオは楽器もレンタルしているので、所持していない人も手軽に体験することができます。個人で入るなら1時間1000円もかからないところがほとんどなので、ぜひ挑戦してみましょう!
ちなみに私は拙いながらもドラムを演奏しますが、日本の住宅事情の御多分に洩れず自宅では鳴らせません…
【7】筆者の場合

私が行き詰まった時によく取る行動は、「とにかくDTMと作曲関係の動画を見まくる」ことです。
初心者向け上級者向け問わず、ヒントになりそうな要素があれば片っ端から視聴します。
意外な形でインスピレーションを受けたり、見落としていた部分に気付かされたりと、毎回何かしらの発見があります。
それまでと違う行動をとったことで思わぬ収穫を得る、なんてことはみなさんも経験ありませんか?
もう一つは、「良いと思った曲の、特に美味しいと感じた部分に絞ってコピー」。
サビのコード進行、メロディのリズム、使われている楽器は何か…
自分がその曲の惹かれた部分を解析し、さらに実際に再現することによってテクニックを吸収します。
曲の一部だけをコピーするので、時間もあまりかからずお薦めです。
その分再現性を高めます。楽器の音色や音量バランスのみならず、リバーブのかかり具合、アタック感やリリースタイムの調整など細かい部分も…
【8】最後に
以上、DTM&作曲上達のために実践すべきことを述べさせていただきました。
・DTMの「習慣化」「歯磨き化」を目指す
・DTMスクールに通ってみる
・既存の曲をコピー、分析してみる
・聴く音楽の幅を広げる(サブスクがおすすめ)
・レスポンスが期待できるウェブサイトに楽曲をアップロード
・実物の楽器を演奏してみる
制作を続けていく中で、壁にぶつかったり行き詰まったりは誰しも必ず経験します。
そんな時は、一旦作業から離れ一歩引いた目線で自身を観察してみましょう。
意外なところに状況を打破するヒントが隠されているかもしれませんよ。
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