この記事はこんな方におすすめ!
・作曲未経験の方
・作曲経験はあるが、最近うまくいかない
・レッスン料の相場を知りたい

「DTMや作曲を始めてみたい、でも全く初めてだから何から手をつけたら良いのか検討もつかない…」
「経験者だけど行き詰まってしまった…」

そんな人は多いと思います。

その場合はぜひ、DTMスクールに通うべきということを、メリット・デメリット含め述べていきたいと思います。

【1】スクールレッスンに通うメリット

1.「初めの一歩」が明確に

初心者の方にとって一番の悩みは「そもそも何をしたら良いのか?」ではないでしょうか。情報が簡単に手に入る現代、選択肢は溢れており却って身動きが取りづらくなることもよくあります。

DTMも例外ではなく、必要機材や作曲理論だけでも膨大な数の本や動画が出回っているので、取捨選択するだけでも大変です。人によってはその時点で諦めてしまう方もいるかもしれません。

そういった悩みも、スクールで先生と一緒に考えれば解消しやすくなります。何が必要かをプロの視点で判断してくれるので、闇雲に動くよりはるかに効率よく先に進むことができます。

2.プロの知識、技術の入手

やはりプロから直接の指導を受けられるのが大きな強みでしょう。
メディアの現場での制作などを経験している方が大半なので、業界で通用するような知識、技術を学ぶことが可能です。

また、独学だと誤った認識のまま知識を得てしまいその後つまずく、なんてこともありますが、指導してもらうことによりそういった「事故」も防ぎやすくなります。

私も昔、ミキシングで低音がこもってしまいどうしても音抜けが悪くなる、という事態に遭遇したのですが、先生からの指導により無事解決することができました。
困った時に相談できるプロがいるというのはとても心強いのです。

3.第三者かつプロ視点からの指摘、ダメ出し

曲を作ることに没頭していると、つい客観的視点を忘れ独りよがりな物になってしまいがちです。完全に個人の趣味ならそれでも良いのですが、大抵の方はどこかで発表するつもりで作っていると思います。そしてできれば良い反応を貰いたいですよね。

先生にチェックしてもらうことで、自分では気づけなかったミスを指摘してくれたり、思い浮かばなかったフレーズ等をアドバイスしてくれたりと、大幅な成長につながります。
第三者からの意見というのはとても重要です。一人で悩むより遥かに効率よくレベルアップが望めます。

4.モチベーションの持続

DTMの作曲は基本的に一人で行うものであり、自分との戦いです。
作業を続けていると段々と行き詰まってしまい、自分でも何が目的なのかわからなくなった…なんてことがよくあります。

そうした状態が続くとモチベーションも保ち辛くなり、PCに向かう腰も重くなってしまいがち…
そんな悩みもスクールに通うことで解消しやすくなります。

・その日学んだことを踏まえた課題(宿題)の出題
・次回までにそれの提出
・課題クリア、次のステップへ

このような行程のところがほとんどです。まさに学校ですね。
目的があるというのはとても重要で、人間何も無い状態より何かしら目指すものがある方が遥かにモチベーションが持続するものです。

スクールは知識を学ぶだけでなく、自身の行動を促す良質な場でもあるのです。
私自身何かしら指標がないと動けない人間なので、スクールに通わなかったらDTMを続けていられなかったと思います。

5.業界とのつながり

スクール講師は音楽業界で仕事をしている(していた)方が殆どです。中には誰でも知っているような大企業のCM制作に関わったなんて人も。
そういった人たちのもとで学び、一定の評価をもらえれば、音楽関係のお仕事を紹介してくれるかもしれません。

講師の方々は音楽制作のプロ、業界人です。その人たちが運営するスクールは、業界に関わる入口の側面も持っているとも言えます。

【2】注意点、デメリット

1.月謝、料金は要チェック

スクールに通うには当然ながら月謝、受講料を払うことになります。
注意してほしいのが相場で、大体のスクールは

・レッスン一回45~50分
・一回につき受講料4~5000円(月10,000円前後)

が平均です。
さらにプロを目指す人向けで20,0000円以上のコース等もあり、そこは自身の目指す物やお財布との相談になるでしょう。

情報が入手しやすい今の時代、遭遇する可能性は少なくなったと思いますが、明らかに料金と内容が見合わない教室もありますので、十分注意してスクールを選びましょう。

2.スクールや講師との相性

レッスンは個人同士のやりとりになるので、人間的な合う合わないの相性の問題は少なからず出てくると思います。
合わないのに無理に続けるとDTMひいては音楽自体に嫌気がさしてしまう…なんてことになりかねません。合わないと思った場合すぐに別の選択肢を選んだ方が無難です。

知り合いから聞いた話で恐縮ですが、音楽教室の先生があまりにも厳しすぎ、トラウマになって楽器が触れなくなった…なんて事例もあるようなので、判断は早い方が良いでしょう。

【3】スクールの探し方

受講スタイルは直接指導が受けられるマンツーマンレッスンがオススメです。公共交通機関や車で行ける範囲でそういったスクールを探しましょう。

今の時代、電話だけでなくネットでも連絡できるところが殆どなので、予約も気軽に取れると思います。
近場にスクールが無い…という方はオンラインレッスンもオススメです。
昨今の社会状況の影響で需要が高まっているらしく、スクール側の整備も以前に比べかなり整っているようです。

SkypeZOOMを利用しているところが多いので、受けたい場合こちら側もアプリを導入する必要があります。

【4】自分が通ってみて

私も現在進行形でスクールに通っている身です。そこで得た知見や感想をいくつか。

1.初歩の初歩から教えてもらえた

教室に通い始めるまでDTMに一切触れたことがなかったので(バンド経験はありましたが)、完全初心者からのスタートでした。

右も左も分かりませんでしたが、ソフトの起動の仕方、ファイルの立ち上げ方といった作曲以前の操作方法から教えてもらうことができ、滑らかにスタートすることができました。

2.良い機材で学べた

教室で使用しているのはApple社販売のLogic Pro
プロも使っている機材なので、同じ環境で作業できるのは強みです。
のちに私も同じものを購入し、今はそれを持ってきてレッスンを受けています。

3.目の前でアドバイスを実践してくれる

改善点をアドバイスする際、具体的な解説を交えつつ作業行程を実践してくれるので、非常に理解しやすかったです。
プロの技術を目の前で吸収できる絶好の機会です。

3.業界裏話が聞けた

私を受け持ってくれた先生は現役のプロでもあるので、音楽業界の事情や裏話をよくしてくれます。
制作依頼の流れや業界の仕組みが現在どうなっているかなど普通なら聞けないような話を知ることができ新鮮です。

4.受講スタイル、レッスン料

・受講スタイル:マンツーマン
・時間:一回2時間
・レッスン料:一回12,500円
・レッスンの日程:決まった日程はなく、希望の日と時間を事前に伝える

料金はぱっと見高く見えますが、その分時間も多く取ってもらえるので一回のレッスンがとても濃いです。平均的な教室の約3回分を1日に凝縮した形です。
日程の指定も自由が効くため通いやすいです。決まった曜日決まった時間ではないので、仕事や他の用事と両立しやすく助かります。

難点、デメリットですが、強いて言えば「レッスン日は先生個人のスケジュールに大きく左右される」ことでしょうか。
他の用事と希望の時間が被ってしまったり、先生が出張で丸々1ヶ月の間レッスンできなかった、といったこともありました。
毎月この曜日この時間じゃないと参加できない、という人には難しい部分があるかもしれません。

【5】最後に

以上、DTMスクールに通うべき理由を述べさせていただきました。
まとめると

・「まず何をしたら良いのか」を求めやすい
・プロから知識、技術を教えてもらえる
・自分では気づけない、客観的意見をもらうことができる
・モチベーションが持続できる
・音楽業界と関われる可能性がある

・料金の相場、ぼったくりに注意
・スクールとの相性が合わなければ離脱を含め早めの判断を

テクニック向上のためというのも勿論ですが、なんといってもモチベーション持続のきっかけになるというのが重要です。成果物を聴いてもらう相手が明確に居るだけでもスクールは大きな役割を果たしていると私は考えます。
「好きこそ物の上手なれ」、楽しんで腕を磨いていきましょう。

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