この記事はこんな方におすすめ!
・DTMを始めたいが、何のソフトを買えば良いか迷っている
・Logic Proの導入を検討しているが、どんなものなのか知りたい
・Logic Proの値段を知りたい
これから作曲、DTMを始めたいけど何のソフトを買えばいいかわからない…という初心者の方に、私は断然Apple社製「Logic pro」をオススメします。
価格、機能、使い勝手、ネット上での情報の得やすさなど、いずれにおいても断トツに扱いやすいソフトだと言っても良いでしょう。
目次
【1】Logic proとは

MacOS等でお馴染みのApple社が開発、販売しているDAW(Digital AudioWorkstationの略、要するに作曲ツール)の一種です。
・作曲 / MIDI打ち込み / レコーディングなど基本的な機能
・簡単な操作で自動的にドラムのパターンを組んでくれる「Drummer」
・歌のピッチ修正等を行える「Flex Pitch」
便利なツールが初めから備わっています。
これひとつさえあれば作曲に関する大概のことは賄えてしまうと言って良いほどの利便性を持っています。

【2】Logic Proをおすすめする理由

1.手頃な値段
2022年現在、値段は税込24,000円です。
機材 | 価格 |
---|---|
STEINBERG製「Cubase Artist」 | 約31,000円(上位機種 約54,000円) |
PRESONUS製「Studio One」 | 約42,000円 |
AVID製「Pro Tools」 | 約74,000円 |
他社の性能が近い有料作曲ソフトと比べて、非常にコストパフォーマンスに優れていることがわかります。公式サイトからのダウンロードで即導入に移れる手軽さも魅力です。
2.多彩な内臓音源、エフェクター
Logic Proには使えきれないほど膨大な数の内臓音源が付属しています。その種類はピアノ、ドラム、ベースはもちろんのこと、管楽器、民族楽器、シンセサイザー、効果音等多岐に渡ります。音質自体もクオリティが高く、殆どのジャンルの音楽を作ることができると言っても過言ではありません。
特に紹介したいのがソフトシンセサイザーの「Alchemy」。こちら主にEDM系音楽を作りたい時に重宝するのですが、あらかじめセットされている音色だけでも3000種類以上、さらにそれらを自分好みの音に細かくカスタマイズできる高機能ソフトシンセです。もちろん一から自分で音を作り出すこともできます。
以前は有料プラグイン(約25,000円)でしたが、後にLogic Proに標準装備される形となりました。それだけの物が初めから入っているというだけでもLogic proを選ぶ理由になるでしょう。
またリバーブ、ディレイ、コンプレッサー等のエフェクター類も豊富で、これらも高品質。他社製の有料プラグインを用意せずとも、全て自己完結で楽曲が作れてしまいます。

3.MIDIキーボード接続の容易さ
PCにUSBを通すだけで簡単にMIDIキーボードが接続できます。他ソフトでは接続のための設定をしなければならない物もあり、苦手な人にとってはそれだけで億劫になってしまいます。
Logic ProであればMIDIキーボードを接続さえしてしまえば即認識してくれるので、迅速に作業が開始できます。
4.利用者が多いため情報が得やすい
私自身特に利点を感じるのがこのポイントです。
昨今動画サイトなどで多くの情報が得られるようになり、数多くの人々が作曲理論やソフトの有用な使い方を公開してくれています。
その中でもLogic Proを使っている人の割合は非常に多く、紹介してくれる手法をそっくりそのまま真似するということが容易になっています。
そうやって知識を吸収していけば、自ずと自分なりのやり方も身につけられていきます。
【3】デメリット

良いことづくめのLogic Proですが、残念ながらメリットだけではありません。
対応OSはMacのみとなっており、Windowsには対応していません。なので、MacのPCをお持ちでない方は新たに購入する必要があります。
Logic Proの動作に必要とされるスペック
・CPUプロセッサ:Core i5以上
・メモリ:最低8GB以上
・ストレージ:256GB以上
それらを満たした機材を購入しましょう。(オススメはノートタイプのMacbook AirもしくはMacbook Pro)
初期投資にはどうしてもお金がかかりますが、それに見合う価値は間違いなくあると思います。
【4】Logic Proの購入方法

現行最新モデルであるLogic Pro Xは、他社ソフトと違いパッケージ版を販売していません。なので、Apple社のApp Storeでダウンロード版を購入する必要があります。クレジットカードや電子マネーのApple Payなどで支払いましょう。
【5】導入時の思い出

Logic Proを初めて導入した時の思い出話をひとつ。
導入前夜
私が作曲・DTMを始めたとき、初めからLogicを使っていたわけではありませんでした。
それどころかMacのPCさえも所持しておらず…
初期の機材は10年以上前の型のWindowsと、「Traktion」という、無料でダウンロードした作曲ソフト。
それを約半年間。当然できることは限られていました。
・プリセット音源無し。全てフリーでダウンロードしたものを使用
・PC容量の問題等で、質の良いプラグインは利用不可
・そもそもスペック不足で頻繁にダウン
今思い返すと、よくそんな状態で制作していたなと驚きます笑
このままだと満足な作業はできないと思い、環境の刷新を決断。
ちょうどコロナ給付金が支給されたタイミングでもあり、Mac & Logic Pro購入に至ったのでした。
世界が変わる
そしていよいよLogicを導入。その瞬間、世界がガラリと変わりました笑
まず衝撃だったのが、【2】のトピックでも触れたように、圧倒的な内蔵音源の数々。
ピアノ、ベース、ドラム、シンセサイザー、アルペジエイター、効果音…
何年かかっても使いきれないほどの音源…無限の世界がそこには広がっていました。
旧環境では新しい楽器一つ用意するにも逐一ダウンロードしなければならなかったので、これには感動。
音源の切り替えも容易なので、作業スピードも大幅に上がりました。
さらにコンプレッサーやリバーブなどのエフェクターも、複数の種類が初めから備わっていてとても便利。
旧環境はPCのスペック・容量的にエフェクト類の導入が困難だったため、ミキシングに関してはLogic導入後から本格的に学び始めました。
しかし、明るい面ばかりでもなく…
それは「やれることが多すぎる」ということ。
作曲、編曲、録音、ミックス、マスタリング…
確かにLogic一つであらゆることができますが、あまりにもできることが多すぎて、初心者はどこから手をつけたらいいかわからない。
広大なオープンワールドゲームに、操作方法もわからず急に放り込まれたようなものです。
公式からマニュアルも出ていますが正直なところとっつきにくいので、Youtubeの初心者向け動画等を参考にすると良いでしょう。プロアマ問わずたくさんの解説動画が投稿されています。
私もそちらで多くを学んでいます。
限定的な環境で四苦八苦するより、多少出費しても思い切って良い機材を揃えた方が、結果的に良いものを生み出せると私は思います。ストレスも緩和されます(これはかなり重要)。
当記事が新たな一歩への後押しになれば幸いです。
【6】最後に

初めての作曲ソフトにLogic Proをオススメする理由を述べさせていただきました。
・値段(税込24,000円)が安く手が届きやすい
・付属の音源、エフェクターが豊富なのでそれだけで曲を完成させられる
・MIDIキーボードの接続が簡単にできる
・利用者が多いため気軽に情報を収集できる
・対応OSはMacのみなので注意が必要
無料の物も含めると沢山の作曲ソフトが世に出ており、これからDTMを始める方は何を選べば良いのか迷ってしまうと思います。
その点Logic Proに関してはネット上だけでも多くの情報、サポートが得られるので、しっかりした動線が敷かれているといえます。手探りで闇雲に動くより、明快な情報の元で学んでいくことが確かな成長に繋がります。