Music box suite freeを使用したデモ音源

この記事はこんな方におすすめ!
・高クオリティのオルゴール音源が欲しい
・できれば無料で

リラックス・睡眠用BGMなどに欠かせないオルゴール音源。
Youtubeにも名曲をオルゴールで再現した動画が多数アップロードされ、確かな存在感を放っています。
私自身も、パッヘルベルのカノンをオルゴール音源でアレンジした経験があります。

そこで今回紹介するのが、オルゴール音源プラグインの「Music box suite free」
導入方法も併せて解説いたします。

【1】Music box suite freeとは

DTMプラグインなどを配布・販売している「Frozen plain社」製のオルゴール音源。
有償版の「Music box suite」の機能を一部制限したものが、今回ご紹介する「Music box suite free」です。

主な違いの例として、プリセット音源(あらかじめ設定されている音色)数有償版は40個に対し、freeでは12個…など。

とはいっても、freeのままでも十分なクオリティと機能を誇っています。

【2】導入方法

まずはウェブサイトにアクセス。

ダウンロードにFrozen plainのアカウント作成&専用インストーラーの導入が必要になるため、持っていない方は用意しましょう。

セッティングが終わったら、DAWを立ち上げてインストールされているか確認しましょう。以下の画像はLogic Proでの例ですが、音源スロット→AU音源→Frozen plain→Mirageで起動できます。

【3】機能解説

プリセット音

【1】でも少し触れましたが、当プラグインには12個のプリセット音が搭載されています。
赤丸で囲んだ「preset」をクリックするとメニューが出てくるので、お好みの音色を選びましょう。

【プリセット例】

Mallet Like
Natural Reverb

レイヤー機能

音色を複数重ねる、いわゆるレイヤー機能があり、三つまで重ねることができます。
オリジナルな音色の組み合わせにチャレンジしてみましょう。

音量調節

全体の音量を調節するマスターボリュームレイヤーごとのボリューム調整があります。

PAN

音が出る方向を決めるPAN振り機能。

デチューン(Detune)

音のチューニングをずらし、厚みを持たせる機能。
入れすぎるとヘロヘロな不協和音になるので注意。

ピッチ(Pitch)

キーを変更する機能。
メモリ1つで半音分。

エンベロープ(Envelope)

音量の変化を調節する機能。
アタック(Attack)、ディケイ(Decay)、サステイン(Sustain)、リリース(Release)、いわゆるADSRの調整が可能。

エフェクト類

音に歪みを加えるディストーション、残響音を加えるリバーブ、山彦の効果を加えるディレイなどエフェクターを多数搭載。

他にもイコライザー(EQ)LFO(低周波発信器)など多彩な機能を搭載しています。

【4】使用例

冒頭のデモ音源を例として解説します。

レイヤーは3つ全て使用し、それぞれ中央・左・右とPANを振りました。
中央をメインの音とし、音量は大きめ、アタックも強め。
逆に左右はサポート的な役割とし、音量少なめ、アタックも弱め。

厚みが欲しかったため、全レイヤーのデチューンを不協和音にならない程度に調整。

続いてエフェクト類。

少し古ぼけた音色にしたいので、ディストーション(Disitortion)で歪みを追加。
ディレイ(Delay)もクドくなりすぎないよう弱めに入れました。
広がりが欲しいのでステレオワイダン(Stereo Widen)を追加し、耳にきつい高音をコンプレッサー(Compressor)で整えました。

当プラグイン内の機能だけでここまで音色を作ることができます。
もちろん他プラグインも追加し、より高いクオリティを目指すのも良いでしょう。

【5】注意点

あくまで無償版のため、使用できるオルゴールの音色は「ヴィクトリアン(Victorian)」ひとつだです。
他の音色が使いたくなったら有償版を購入しましょう。

【6】最後に

以上、無料オルゴールプラグイン「Music box suite free」について解説させていただきました。

あくまで有償版に繋げるための体験版のようなものですが、それでもこのクオリティ。
無料プラグインだけでどこまで勝負できるか試してみるのも良いかもしれませんね。

この記事を読んだ人はこちらの記事も読んでいます