この記事はこんな方におすすめ!
・音楽サブスク配信に加入しようか迷っている
・どのサービスを選べば良いかわからない
・加入した場合、具体的にどんなサービスを受けられるの?

ここ10年ほどのうちにすっかり普及した音楽のサブスクリプション配信サービス、いわゆるサブスク
聴く側はもちろん、曲を作る側も配信サービスが主戦場になってきています。CDなどの現物は作らず配信のみ、といったアーティストも当たり前になりました。

今後サブスクの導入を考えている、または気になっている方も多いと思われます。
しかし、現在音楽配信サービスの数はなんと10種類以上。どれを選んだらいいのか迷ってしまいますよね。

そこで、今回は音楽配信サービスの中でも最大手と言っても良い二つをピックアップします。

引用元 – Apple
引用元 – Spotify

・Apple Music
・Spotify

これらのサービス内容をご紹介、比較していきます。

Apple MusicSpotify
料金プラン個人プラン 月額980円個人プラン 月額980円
無料プランなしあり
利用者数約7,800万人約1億6,000万人
曲数9,000万曲以上8,000万曲前後
音質最大256kbps最大320kbps

【1】料金プラン

Apple Music

・個人プラン:月額980円、年額(9,800円)
最も一般的なプラン。
年額コースを選ぶと2ヶ月分お得になります。

・ファミリープラン:月額1,480円
複数の人で使うことを想定したプラン。
最大6人までを招待、サービスを共有できます。
アカウントは個別に設定できるため、曲やリストが混合することはありません。

・学生プラン:月額480円
学生に優しい、値段設定を抑えたプラン。
大学生、専門学校生、高専生などが対象で、高校生以下は適応外なことに注意。

・Voiceプラン:月額480円
Apple製のアシスタント機能「siri」へのリクエストからのみ曲を再生できるプラン。
アプリなど、その他のデバイスから操作することはできません。

Spotify

・一般プラン:月額980円、年額(9,800円)
最も一般的なプラン。
年額コースを選ぶと2ヶ月分お得になります

・ファミリープラン
複数の人で使うことを想定したプラン。
最大6人までを招待、サービスを共有できます。
アカウントは個別に設定できるため、曲やリストが混合することはありません。
また、共有している人が聴いている曲を自動で選んでプレイリストを作る「Family mix」という機能も。

・学割プラン:月額480円
学生むけプラン。
大学生、専門学校生、高専生などが対象で、高校生以下は適応外

両者とも料金等そこまで大きな違いはありません。
Apple MusicのVoiceプランは、独自の規格・デバイスを持つAppleらしいですね。

【2】無料プランの有無

Apple Music

残念ながら完全無料プランはありません
サービス加入から1ヶ月無料のトライアル期間があるので、そちらで自身に合うかどうか体験してみましょう。

Spotify

無料プラン「Spotify Free」があります。
しかし有料プランに比べ制限が多く存在します。

・数曲再生するたびに広告が入る
・曲のスキップは1時間に6回まで
・選曲できず、シャッフル再生でしか聴けない
など…

流石に無料で至れり尽くせりとはいきませんね。
十分なサービスを受けたいならやはり対価が必要なようです。

【3】利用者数

2022年現在、全音楽配信サービスの利用者を合わせた数は約5億2000万人強
そのうちApple MusicとSpotifyがどのくらいの割合を占めているか見ていきましょう。

Apple Music

利用者数:約7800万人
割合にして全体の15%
業界第2位

Spotify

利用者数:約1億6000万人
割合にして全体の31%
業界第1位

Spotifyが圧倒的なシェアを誇っています。
曲数だけで言えば他のサービスより少ないのですが、やはり無料プラン「Spotify Free」の存在が大きいのだと思われます。

「音楽はBGM、選曲にはこだわらない」というような割り切った使い方なら、無料プランの内容でも十分ですね。

【4】曲数・プレイリスト数

Apple Music

公式発表で9000万曲以上
プレイリスト3万以上

Spotify

公式での発表は無いが、8000万曲前後と言われている
プレイリスト数も公式発表は無し

曲数はApple Musicの方が勝っているようです。
確かに、公式サイトでもその数をアピールしています。
Apple Music側で用意しているプレイリストも豊富で、初めて聴くアーティストでも簡単にざっくりと知ることができます。

対してSpotifyの曲数はApple Music以外のサービスと比べてもやや劣るようです。

【5】音質

続いて音質面。
音質のクオリティを表す単位をbps(bit per second)といい、数値が大きいほど良くなります。

こちらの記事で詳しく触れているので、合わせてお読みください。
【Hz】サンプリングレート・ビット深度・ビットレート解説【bit】

Apple Music

最大256kbps
オーディオ形式はAAC
高音質のハイレゾ・ロスレスオーディオ対応

Spotify

有料プラン最大320kbps
無料プラン最大160kbps
オーディオ形式はAAC
ハイレゾ対応は無し

通常の使い方であればSpotifyに軍配が上がるようです。

ですがApple Musicは2021年から、更なる高音質を楽しめるロスレスオーディオの配信を開始しました。
こちらはスピーカーなどの対応機器を用意することで利用できます。


続いて、私が両者を利用してみて感じたメリット・デメリットについてまとめていきます。

【6】メリット・特色

Apple Music

・ロスレスオーディオによる高音質の音楽が楽しめる。
・楽曲のおすすめ機能が優秀。好みのアーティストを見つけやすい。
・アーティストプレイリストが豊富(特に有名・人気曲を集めた「ESSENTIALS」が強い)で、初めて触れるアーティストも気楽に知れる。
・AirPodsなどのApple製品と相性が良い

Spotify

・完全無料サービス「Spotify Free」が強い。BGMとしてのみ使うならこれで十分かも。
・楽曲単体の総再生数が表示され、人気曲が一目でわかる。
・好みの曲の傾向に合わせて自動でプレイリストを作る「Discovery Weekly」搭載

【7】デメリット・注意点

Apple Music

・無料プランが無い。トライアル期間で自分に合っているかどうか決めよう。
・ロスレスオーディオを利用しない場合の最高音質が他社より劣る

Spotify

・配信曲数が他の大手サービスに比べ少なめ。目当てのアーティストの曲が無い…という可能性も。
・ハイレゾ・ロスレス未対応

【8】目的別のおすすめ

Apple Music

・最高級の音質で聴きたい!という方。ロスレスオーディオに設定しよう。
・Apple製のデバイスをお持ちの方。自社製ゆえの独自のサービスが魅力。
・初めてのアーティストを手っ取り早く知りたい方。そのアーティストをテーマに独自に作られたプレイリストが豊富。

Spotify

・財布に余裕が無い…という方。登録さえすれば無料プランが利用可能。
・選曲に特にこだわりのない方。BGMがわりに使うなら無料プランでも十分のサービス。

個人的な感想としては、Apple Musicに軍配が上がります。

曲の数は文句なしに多く、私が求めるほとんどのアーティストをカバーしています。
おすすめ機能も充実しており、まだ知らぬアーティストの発掘も用意です。
シルバーを基調としたデザインも見やすく、インターフェイスも扱いやすいので重宝しています。

ただ、一つ不満があるとすれば、「PC版でヒットチャートランキングを見る際、曲名しか表示されない」こと。
アーティスト名を表示するには、都度曲を再生してプレーヤー部分をチェックしなければなりません。これ、地味に面倒です。
スマホアプリ版ならまとめて表示してくれるのですが…

Spotifyならランキングでも一括で表示してくれます。

【9】サブスクは楽曲制作をする方にこそおすすめ

DTM等、作曲に携わっている方にもサブスク配信サービスを強くおすすめします。
ありとあらゆるジャンルの楽曲を体験できるサブスクは、作曲の勉強にもってこいです。

こちらの記事で詳しく触れているので、ぜひご覧ください。
DTMer・作曲勢にこそサブスク音楽配信サービスをおすすめする理由

【10】その他の配信サービス

Apple Music・Spotify以外にもサブスク配信サービスは多数存在します。
その中のいくつかを簡単にですがご紹介します。

Youtube Music

引用元 – Youtube Music

無料で利用できるYoutube Musicと、有料(月額980円)のYoutube Music Premiumがある。
Premiumではスマホでのバックグラウンド再生等追加サービスあり。

Amazon Music

引用元 – Amazon Music

Amazonプライム会員であれば自動的に利用できるAmazon Music Primeと、追加月額料金を払うことで加入できるAmazon Music Unlimitedがある。
Amazon Music Primeのみだと、再生可能曲数は約200万曲とやや少なめ。

LINE MUSIC

引用元 – LINE MUSIC

メッセンジャーアプリのLINEを通して利用できるサービス。
月額980円で、カラオケ機能等搭載。

AWA

引用元 – AWA

配信曲数は業界最大の1億曲以上。
月額980円。

【11】最後に

現在の音楽シーンで、サブスクはもはや欠かすことのできない存在であり、新たなスタンダードと言っても過言ではありません。
どのサービスも無料お試し期間があるので、まずは体験してみることが大事です。

私も始める前はどうもピンと来なかったのですが、いざ使ってみると誇張抜きに世界が変わりました笑。
CDを買ったりレンタルする手間なくあらゆる種類の音楽が手に入ってしまうのです。
毎日毎月新しい出会いの連続で、非常に刺激的な音楽ライフを送っています。

月額1,000円未満で手に入る音楽革命、あなたもぜひ体験してみてください。

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